ちゅーっしゃの失敗。
作:甘楽
あるところに、女の子がいました。
女の子はある男の子が好きでした。
ここは学校の帰り道。女の子と男の子意外に、
人はいません。
しかし、ちゅーっしゃはいました。
「あの女の子はあの男の子が好きなんだ」
ちゅーっしゃは、いつものように、男の子に注射をうとうとします。
女の子はちゅーっしゃに気がつきました。
もうすぐで注射がうてる!
そう思ったちゅーっしゃですが、一瞬でその思いはきえました。
「あんた、なにやってんの?」
女の子が、ちゅ−っしゃをわしづかみしています。
「注射をうつんだよ。この注射をうてば、この男の子と両思いになれるよ。」
ちゅーっしゃの話はとても分かりやすいです。
しかし、女の子は納得がいかないようすです。
「あんたの力で無理に彼に好きになってもらいたくなんかない。バカにしないでよ。」
女の子はそんなことを言うと、ちゅーっしゃを野球ボールのように投げました。
ちゅーっしゃは空の彼方へ、飛んでゆきました。
ちゅーっしゃは飛びながら考えました。
人間って、複雑だなぁ。