※2006年〜2010年に投稿された100件の中から「おはなしオバケーター賞」に選ばれた作品です。
 

恵美穂
作:?†???はむチィ???†

またケンカしてしまった…

ケンカするほど仲がいいとかよくいうけど…

結局、気が合わないだけ。

 

私は恵美…

今は、美穂とケンカしてしまった所。美穂はずっと前から大の親友だった。今までも、何度もケンカをしてきたけど、仲直りをしてきた。でも今回は仲直りが、できそうにない。だって…私が周りの友達に、美穂の悪口をいってしまったから。今までのケンカはちょっとの事で、いつも美穂から謝ってくれた。でも、今回は美穂は何も悪くない。だから、謝るのは私。

 

はぁ…恵美は家の布団にもぐった。

「ねぇねぇ、ぼくが悩みを解決してあげるょ♪」

布団をかきわけて、横を見ると羊の格好をした、お化けが座っていた。

「えッ!??いつの間に??どこから入ってきたの??」

「ぼくは、もぐリン。細かいことは気にしないで!!!」

「私は恵美。なんかさっき言ってなかった??」

「あぁ、そうそう。君、今悩み事抱えてるみたいだから、悩みを解決してあげるょ!!!」

「本当??でも…どうやって??」

「じゃぁ、この紙に悩み事を書いてね」

「はい。書いたょ」

モグモグ…

「え!??」

いきなり、もぐリンは悩みを書いた紙を食べてしまった。

「うん、じゃぁもう大丈夫!!!ばいばーい」

 

そういって、突然もぐリンは消えてしまった。恵美はしばらく呆然としていたが、体が勝手に動き出して、いつの間にか美穂の家の前に立っていた。そして、美穂が出てきた。

「恵美…どうしたの??」

「美穂ごめん!!!いろんな人に美穂の悪口言っちゃって…私、美穂がいろんな人と仲良くしてて、私だけ一人ぼっちになるのが怖くて…本当にごめんなさい!!!」

恵美は深く頭を下げて謝った。

「恵美…私こそ不安にさせてごめんね」

二人は次の日から、前みたいに仲良くなった。

 

学校では、

「お前らってさ〜仲良いよなぁ〜!!!しかも、恵美、美穂って漢字が一緒だから、しりとり見てぇ!!!」

「おぉ〜すげ〜恵美穂!!!(笑)」

私はその一言がすごく嬉しかった。

…これからは、ずーっと一緒にいようね!!!そう二人で誓いあい、笑いあった。

 

○●○●○●○●おしまい○●○●○●○●