星と月の髪飾
作:りリリィ
「ん?これなぁに?ほうぽん。」
「え?知らないよ。何だろう。」
ちりりんとほうぽんが、公園をお掃除していたら、綺麗な星と月の髪飾りが落ちていました。
「何だと思う?バッジとか?」
「あー。そうかもしれないね!」
でもちりりんとほうぽんは、髪飾りをバッジだと、思いこんじゃったみたいです。
「じゃあ、後で交番に届けよう。」
そう言って、ちりりんとほうぽんは、また掃除を始めました。そこへ、空をふよふよと飛んで、吸いコムンがやって来ました。
「ねぇ。私の髪飾り知らない?」
「え?どんなの?」
「どんな形をしているの?」
ちりりんとほうぽんが、そう聞くと、
「えっとね、星の形と、月の形をしているの。」
「あっ、それってもしかして、」
「これの事?」
ちりりんとほうぽんが、あのバッジを出すと、吸いコムンは怒って言いました。
「それよ!あなた達が盗ってたのね。ヒドイ!」
吸いコムンは、飛んでいってしまいました。
「そんなぁ。僕達拾っただけなのに・・・」
「盗んだりなんかしてないのにねぇ!」
ほうぽんはすっかり怒ってしまいました。
少し考えて、ちりりんが言いました。
「でもさ、吸いコムンも、その事は知らなかったんだよね。言わないと、解からないもんね。」
「・・・そうだよね。今度誤解を解きに行こう」
その後、ちりりんとほうぽんが吸いコムンに説明したら、吸いコムンも許してくれて、謝ってくれました。
言わないと、解からない事もあるって、ちりりんとほうぽんは、学んだのでした。