※2006年〜2010年に投稿された100件の中から「おはなしオバケーター賞」に選ばれた作品です。
 

おばけの夢りん、しじょう最大の大失敗!!
作:しゅがーたると

今日は夢りんは大忙し!!どんどん悪い夢をすいとって、みんなをすっきりさせていました。

ですが、ある1つの家で、小学5年生の女の子がとても悪〜い夢を見ていました。さっそく夢りんは、悪い夢をびんの中に封印しようとしましたが、びんはいっぱい!!新しいびんを持ってくるのを忘れてしまったのです。いっぱいのびんをカラにするには、3つ方法があります。

1つは、わるいおばけに移すことです。ですが、この街は、いいおばけしかいません。たま〜に悪いオバケが来るぐらい。この方法は無理だね。もう1つは、新しいびんを夢りんの家からとってくること。ですが、夢りんの家は雲の上。今からとりにいくなんて、この女の子が悪い夢で支配されちゃう!!やはり、この方法も無理みたいです。そして、もう1つは・・・・・最後の手段です!!この悪い夢でたまったびんを夢りんが・・・・・、そう、自分自身に移すのです。

みなさんが夢りんだったら、「こんなことはしたくない!!」と、思うでしょう。ですが、この夢りんは本気です。「たった1人でも助けなきゃ!!」そんな気持ちが夢りんにはありました。「あきらめたくない」「この女の子はぼくが守る!」夢りんは手にあせをにぎり、すうっと息を飲みました。そして、「ぼわんっっ!!」

夢りんはやりました。心が悪い夢でいっぱいになっても、「この子を助けてあげたい・・・・。」という思いは決して消えませんでした。最後の力をふりしぼり、夢りんは女の子の悪い夢をすいとりました。そのとたん、女の子のうなされていた顔が、笑って、楽しそうな顔になりました。そして、その場で夢りんはたおれてしまいました。

少したって、だれかに肩をたたかれました。目をあけると、自分の家。夢りんの仕事先の店長がいました。店長は、にっこり笑い、夢りんにこう、いいました。「よくやったな。おまえはすごいぞ。夢りんの世界のちょうろうが、おまえはこの世界で一番えらい!!と、言っていたぞ。自分の身までなげ、たった1人の女の子のために・・・・。何回えらいと言ってもたらんくらいだ!!」その言葉を聞き、夢りんの心は、ぽっと明るくなりました。今では、夢りんは、夢りんの世界の中でちょうろうの次にえらい人になりました。みんなから尊敬され、夢りんはいつもが幸せです。たまに、女の子の家にいきますが、はずかしくて前にでれません。こわがらないかな・・・・・。夢りんは心配で心配で、前にでれません。そんなはずないよね。夢りんは命をかけて女の子を守ってあげたんですから。いつもこそこそ見守ってあげてるだけじゃなく、女の子の前にでて見守ってあげれば、女の子も喜ぶと思うよ!!勇気をだして!夢りんが、女の子と仲良くなれる日が、早く来るといいね!!

うっかりした、大失敗も、たまにはいいことにもなるんだね!「失敗は成功のもと」だね!この大失敗のおかげで夢りんの人生が大きく変わりました☆